ごった煮

職業はITエンジニア、趣味はバイク、ゲームなどです。ITに限らずいろんな事をカオスに書いていきます。

ディベートについて

ディベートという物を知っているだろうか?

自分は何かしらの議論などのテクニックという認識しかなかった。

図書館でランダムに書籍を見ていた所、「ディベート (図解雑学)」という本が目に止まり、借りて読んでみた。

https://www.amazon.co.jp/dp/4816341897

この書籍によるとディベートとは、特定のテーマを肯定側と否定側に分けて、互いに意見を戦わせ、論理的な優劣を競う論理ゲームの事を言うらしい。肯定側には立証責任があり、否定側には反証責任が生じる。

興味深かったのは批判された場合、必ず反論しなければならないという点だ。思ってもいない事でも論理的に正しければそれが正となるが故の反論なのだろう。

それぞれのテーマの知識、議論の構成、戦法、相手がどこを突いてくるかなど、様々な事が想定されるので、知的なゲームとしては楽しいのかもしれない。

そもそも私はなぜ「ディベート」などに興味を持ったのか?私は弁護士でも政治家でもなく、議論に勝たなければならない場面などほとんどない。

それはcakesという本やブログが読めるWebサービスでイギリス在住で海外の事を紹介している日本人の方(May_Romaさん)がおり、その中で海外の管理職、幹部層は学生時代から徹底的にディベートを叩き込まれるという記事を読んだからだ。

海外ではいつ部下に訴訟を起こされたり、寝首をかかれるか分からないらしい。その為、論理武装し、議論に負けないように学校の教育過程からディベートを叩き込まれるとの事だ。

海外の人は大変だなと思う反面、ディベートの論理的な説得や証明、反証はリーダーシップや指導的役割を担う場合は日本でも必要であろうスキルだと思う。さてそれではそれを身につける実践の場は日本にあるのだろうか?くぐってみると以下のような物が日本でもあるようだ。

日本ディベート協会

nade.jp

論理的な議論という事についてはディベートは有用だとは思うが、日本人は上下関係を重んじて、議論自体好まない事もある為、論理的であればいいという訳でもない。その辺りはバランス感覚が必要だと思う。日本で対等な立場以外でディベート的な議論を行えばほとんどの人が嫌がるのではないだろうか。

また議論に勝てばいいという物でもない。日本では「言い負かされた」という言葉もあるので議論に勝っても後で恨みに思われる事もあるだろう。「負けるが勝ち」のケースも往々にしてあると思う。

日本でテレビでやっている討論などは全くディベート的ではないと思う。基本的に相手が話している所にかぶせて話して、相手の考えや意見を形骸化するようなしょうもないテクニックばかり使っている。

ディベートの動画は下記のように幾つかあるようだ。

www.youtube.com

上記動画は見てみたが正直イマイチだなという感想。史上最強と銘打っているがそれが逆に安っぽくしているように思う。そもそも何で3対1になっているのかが分からない。

会議などで意見が出にくい時などの打開策としてディベートをするのは面白いかもしれない。論理ゲームとして議論する事で心理的な壁を突き破って、創造的な面白い意見が出てくるかもしれない。