頭がいいという事について
頭がいいという事について今回は考えていきたい。
現在AI関連について勉強しており色々と思う所があった。
AIで頭がいいとは?
現状のAIで頭がいいとは尤もらしい事を判定できる性能が高いという事になる。現状のAIでは思考ができているとは言い難い。ただ対象を限定した場合にはそれが尤もらしい事を判別する能力は一部人間をすでに超えている。
この尤もらしいというのは数学的な表現をすれば巨大な関数近似だ。人間が計算したら時間がかかりすぎるであろう膨大なパターンと複雑な計算をその対象に対する巨大な関数近似としてコンピューターに行わせている。
人の頭がいいとは?
IQが高い、学歴が高いなどの色々の定義があると思うが理数系の学者さんレベルであればその人が頭がいいという事に異論はないと思うからそういう人を今回は対象にしようと思う。
頭がいいとは理解が早い、頭の回転が早い、抽象と具体の間を自在に行きできるなどがあるだろう。AIで頭がいいとは尤もらしい事を判定できる性能が高いであるが、AIを勉強しているとこれは一部人間にそのまま当てはまるのではないかと思った。
例えば少し前に囲碁で有名になったディープラーニング。あれについては人間の直感の仕組みに近いのではないかと思っている。直感についてはその理由は説明できない。ディープラーニングについてもなぜそう判断したかを可視化、人が分かる形にするのは至難の業なのだ。
現状のAIの仕組みとして一般的なのはまず事前データを与えてそのデータのパターンをモデルという対象に学習させる。そしてその学習させたモデルを使用して現実の結果を予想するというような仕組みだ。
これを人間に置き換えて考えると人間も学習済みの多種多様なモデルがあり、それを無意識で取捨選択して精度の高い判断をしているのではないかと思われる。現時点では想像にすぎないが・・・。
AIがいつ人を超えるか?
AIといっても現状思考、考える事ができている訳ではない。因果関係、原因(パターン)から結果を推測する事はAIは得意だが結果から原因を推測する事も現状できない。将来的に考えればおそらく可能であるとは思うがそれにはノーベル賞クラスのいくつものブレイクスルーが必要だろう。
内閣府の記事だ。
http://2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現
要するに四次元ポケットを持たないドラえもんを実現させると言っている。最初見た時ネタ記事かなと思ったがどうやら本気みたいだ。
自ら思考できるAI・ロボットというのは科学として分かりやすいフロンティアかなとも思う。夢もあるがターミネーターの世界のように不安もある世界だろう。
個人的にAIが人間を完全に超えれば人間を排除しようとはしないのではないかと思う。人間が害というのはあくまで人間の倫理感でしかなくもっと根源的に言えばそれぞれの現象は科学反応でしかない。
完全なAIが生まれれば頭がいいという状態についての完全な定義が可能になるかもしれない。