ごった煮

職業はITエンジニア、趣味はバイク、ゲームなどです。ITに限らずいろんな事をカオスに書いていきます。

東京都立中央図書館のIT系書籍

東京都立中央図書館に行ってきました。
http://www.library.metro.tokyo.jp/

phpunitの勉強を今行っており、その為の書籍やまた何か興味惹かれる技術書などあれば借りようと思ってました。

しかしIT系の書籍は古い物ばかり。しかも設計と言語の本が一緒にあったりと分類もめちゃくちゃ。索引の関係でしょうがないのかもしれませんが。。

自分は地方の岡山出身ですが、岡山の図書館の方がIT系の技術書はまだ多いかも。

大きな公園の中にあり、雰囲気と外観、内観もいいのに中身が伴っていないようで残念でした。

楽しみして行ったのですが、日本最大級の蔵書量を誇る図書館でこれです。

IT系の書籍を求めるなら、もう大型書店かアマゾンでポチるしかないかなあ。

IT系のレベニューシェアでの起業に関して

ITエンジニアをして、いろいろな交流を持っているとレベニューシェアでIT系のサービスを立ち上げて創業しないか?という話を頂く事がある。

そのような話を持ってくる方は大体が非エンジニアの方だ。

自由に使える金銭に余裕がなく、銀行などから融資を受けられない、または、受けたくない。助成金は条件を満たせなくて受けられない、または知らない、条件を満たすのが面倒だ、などがレベニューシェアで起業しようという動機だろう。

私はレベニューシェアでの起業のお手伝いというのは全てお断りしている。その理由に関して今回は書きたいと思う。

起業コストが等価ではない

レベニューシェアで例えば3ヶ月実装にかかるシステムを開発する必要がある場合の事を想定してみると、3ヶ月=20日×3=60人日の工数がかかる。

これを金額に換算するとエンジニアの時給が大体3,000円〜4,000円なので1日8時間として、8時間×60人日×3,000円=1,440,000円かかるという事だ。

つまりエンジニアはまともに働けば1,440,000円稼げる時間を起業の為に投資する、イコール、1,440,000円を投資しているのと同義になる。

同じエンジニアが同じ時間を投資した場合、起業コストは等価と言えるだろう。しかし、アイデアの提供や営業、マーケティングの実施者がシステムの開発にかかるのと同じ時間をシステムのリリース前に投下する事は通常考えられない。

今までにないアイデアとか、20年暖めていたアイデアとか、すごい人脈がある為すぐにサービスが広まるとか、そういう事に価値を見出している人がいるが、そこは実現、または、実施され、利益が出てから初めて価値が生じるものでアイデアや人脈それ自体には単体での価値はない。

要するにレベニューシェアでITサービスの起業をする場合、ITエンジニアは非エンジニアの方と比べるとフェアでない初期投資をしなければならないという事になる。

Webサービスなどでの起業は確率の低いギャンブルと同じ

アプリやWebサービスなど世の中にはありとあらゆる様々なWebサービスやアプリが生まれては消えていっている。この中で世の中に広く認知され、大きな利益を上げているサービスがどれだけあるだろうか?ゲームなどマネスタイズのノウハウが確立されている分野を除けば、確率的には5%未満なのではないかと思う。

つまりエンジニアがWebやアプリなどのサービスでレベニューシェアで起業する事は時間=お金を投資するのと同義なので、競馬で万馬券を狙って、大金をつぎ込むのと同じような事になる。

まとめ

私がレベニューシェアでの起業をお断りしている理由をまとめると、非エンジニアの方と組む場合、初期投資がフェアでない事とIT系サービスの起業自体がギャンブルのような物であるという認識を持っている為だ。

起業=お金の工面 

そもそもレベミューシェアを提案するぐらい自信のある企画であれば、助成金や投資家、または、クラウドファインディングでの投資などでお金を工面するべきだろうと思う。

ただ銀行からの融資(借金)を受けてまでの工面はしない方がいいと思う。前述したようにIT系サービスが当たる確率は非常に低いためだ。

それでお金を集められないようであれば、そこまでの企画だし、アイデアが漏れるのが嫌だという理由でそれをしない人がいるが、アイデアは実行されて初めて価値が出るものなので、結果、無価値の物をいつまでも大事に抱えてしまう事になる。もし漏れたとしても一番初めにサービスを始めたという事が、そのサービスの生き残りに直結する訳ではない。また可能であればビジネス特許などを取得してしまえばいい話だ。

もしレベニューシェアに乗るとしたら

まだお金を貰ってシステムの開発に従事するだけの経験がなく、時間が余っているような学生さんであれば、就職などのセルフプランニングやあわよくば大金をという理由で、レベニューシャアでのIT系サービスの開発に参画するのはメリットがあるかもしれない。

しかし、プロとしてシステム開発に従事する実力と経験がある人が、非エンジニアの方とITサービスをレベニューシャアで起業する事は、デメリットを超えるメリットがあるとは私には思えない。

やるとしたら利益が出せる本業がある状態で、受託や請負での開発は嫌だけど可能性があると思える企画をやってみたい、というような場合だろうか。ほとんどの人が当てはまらない限定的な条件になってしまうが・・。

最後に

ここに書いてある事は私の考えを書いているだけで、すべて正解という事はないだろうし、立場などが変われば、見方も変わってくる事もあると思う。

ただITエンジニアで現在レベニューシェアに誘われている人は、(騙されたりする事がないように)このブログを一つの参考程度にしてもらえたらと思う。

殺すからこそ愛するのです

「殺すからこそ愛するのです」

これはとある畜産業者の方がテレビで言っていた言葉です。この方は牛一頭一頭に名前を付け、愛情を注いでいました。

私の知識ではこういった食用の家畜を育てている方々は、家畜に対して情を移さないようにするのが常識、という物でした。情が移り、食用などにする為に殺さなければならなくなった時に心が痛む為です。これは専門職としている人以外でも容易に想像でき、理解できる事でしょう。

ですが、「殺すからこそ愛するのです」と言っている人がいました。この人は家畜を殺す事で、その家畜の肉を与えてもらえる。だから殺すまでにできるだけ愛情を与えておく必要がある、という考えを持っています。このような考え方は私にはありませんでした。

家畜を愛し、情が移ったら殺す時に心が痛む。だから愛さないし、情を移さないようにする。このような考えは、考えてみれば自分の心の痛みだけを主観に置いたものです。相手、対象の事など考えれていません。真の思いやりとはこういった態度を言うのかもしれません。

ただこのような考えを人間関係にそのまま適用してしまうのは危険です。私は愛しているのだからあなたは私の期待に沿うべき、という愛の束縛になってしまう可能性があります。例え愛する家族であっても、他者はその人の期待に全て応える義務はありませんし、独立した個人として扱うべきです。

実際に、「殺すからこそ愛する」という考えを持って自分が同じように畜産業者としてやっていけるかと想像すると疑問です。私の場合は犬などペットを殺処分ではなく、寿命などで死んだだけでもかなりの心の痛みを伴います。畜産業者の子供として生まれ、このような事実に直面するともしかしたらグレてしまうかもしれません。

心の痛みとまで言ってしまうと少し大げさかもしれませんが、このような人生の悩みに関しては、痛みを引き受けない事で人は不幸になる事が往々にしてあると思います。例えば悪気などないが、自身の心の痛みを無意識的に避ける事で、他者に対して不寛容、思いやりを欠いた行動になってしまい、人間関係の悩みやトラブルに繋がってしまうなど。

ただこのような事実は理屈としては分かったとしても、人生で生きる上でそのまま適用するのは難しい物です。激情などの感情も一瞬でやってきますし、コントロールしようとすると返って悪化してしまうような事もありますので。。